茗荷谷通信
株式会社システム科学の最寄り駅である地下鉄茗荷谷駅。 このコーナーでは、弊社に訪れた際にふらりと立ち寄れる茗荷谷周辺の見どころや歳時記をご紹介しています。
第11回 茗荷谷通信「探し、観て、惜しむ花」
昨年から始まった新元号“令和”。その名前の出典が日本最古の歌集『万葉集』からであるというのは、皆さんもニュースなどで既にお馴染みかと思います。
『初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす』
そうです!この梅を観る宴の序文から“令和”の元号が生まれたのです。
さて、そんな梅の花の鑑賞にまつわる言葉として『探梅』『観梅』『惜梅』の三つがあることをご存じでしょうか?
① 『探梅』:梅を求めて歩く、梅の咲いている枝を探すこと
② 『観梅』:梅を見つけて愛でる、一面に咲き広がる梅を眺めること
③ 『惜梅』:散る寸前の梅、散っていく梅をなごり惜しむこと
「一粒で二度おいしい」は昔の某お菓子のキャッチフレーズでしたが、一回咲いて三度楽しめる梅もまた格別です。そこで、我が取材班は文京区で見られる梅の花を探して、街へ繰り出しました。そして、歩くこと約10分、あ、ありました!
最初にご紹介するのは、湯島天神。
湯島天神では、今、文京五大花まつりの一つ、『梅まつり』が開催中です。(2/8土~3/8日まで)梅園内では、薩摩琵琶、尺八とお琴の演奏などがあり、日没から20時までは「夜神梅」と呼ばれるライトアップで梅の幻想的な美しさを楽しむことができます。次回は夜に訪れたいと思います。
そして、次に訪れたのは小石川後楽園。
現在『梅香る庭園へ』を開催中(2/7~3/1まで)の小石川後楽園では、約90本の紅梅・白梅が辺り一面に咲き誇り春の訪れを告げています。「箏と尺八の演奏会」、「舞楽の公演」など楽しい催事も行われています(新型コロナウイルス感染防止のため、一部イベントが中止となっていますので、ご注意ください)。
本日三カ所目、最後にご紹介するのは小石川植物園です。
江戸幕府によって開園された小石川植物園。日本庭園の一角には、ウメ園芸品種約50種100株が植えられていて、私たちの心を春に誘ってくれます。尚、ここでは、東京大学大学院が研究のために栽培している珍しい植物も見ることができます。
“梅は~咲いたか、桜はまだかいな~”(江戸端唄)ということで、我が取材班は心に一片の安らぎを感じながら梅の庭園を後にするのでした。ああ、街にはもう春の気配が…。
湯島天神は湯島駅(東京メトロ千代田線)が、小石川後楽園は飯田橋駅(都営地下鉄大江戸線)が、そして小石川植物園は白山駅(都営地下鉄三田線)が最寄り駅となっています。茗荷谷からはちょっと離れますが、是非“令和”初の梅を探して、観て、惜しんでくださいね。それでは、また。
2020年2月25日
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