茗荷谷通信
株式会社システム科学の最寄り駅である地下鉄茗荷谷駅。 このコーナーでは、弊社に訪れた際にふらりと立ち寄れる茗荷谷周辺の見どころや歳時記をご紹介しています。
第17回 茗荷谷通信「静寂と和の調和~Café竹早72~」
酷暑も去り、秋の気配が漂う今日この頃。今年の夏にやり残したことは沢山ありますが、甘味好きの筆者としては「かき氷を食べていない!」というのが一番の心残りでした。
ふわふわの山盛り氷に抹茶と小豆をちりばめた正統派のかき氷、
シャリシャリの氷に色鮮やかなシロップのかかった屋台のかき氷、
味付きの氷を削り出してフルーツも贅沢に載せてしまう台湾式かき氷……。
かき氷への想いはつのるばかり。そうやってグダグダと悩んでいた私に、向かいに座っている社員からこんな話が!
「この近くでおいしいかき氷が食べられるお店、知っているよ」
な、なんですと!?それは仕事をしている場合じゃない!!!!
(注:仕事はきちんと行っております)
というわけで、我が取材班は会社を出て徒歩5分、閑静な住宅街の中にある「Cafe竹早72」へやってきました。店名の「竹早」はこのあたりの地名、72は「七十二候」から取ったとのこと。お店の前に出ている「氷」の旗が私を歓迎してくれているようです。(大きな勘違い……)
お店に入ってまず感じるのは、上品でほのかな木の香り。う~ん……「和」の趣。実はここ「Café竹早72」さんは、単なるかき氷屋さんではなく、ユニークなメニューとおいしい和菓子で知られる名店なのです。
和のテイストが調和した店内には菓子木型がオシャレに飾られていて、初めて伺ったのに、ゆっくりとくつろげる雰囲気。メニューをみれば、『季節のおこわと味噌汁』や『薄茶ぜんざい』など、心惹かれるメニュー名が……いやいや、まずは初志貫徹しなくては!という事で、早速かき氷の抹茶を注文!
来た来た来た~!!今年最初で最後のかき氷!
シャリシャリ系のかき氷かなと思いきや、匙を入れてみるとふわりと氷が崩れて、その中にはなんと小豆がぎっしりと詰まっています。
すっきりとした苦さのある抹茶みつに、冷えてしまう舌を溶かす柔らかい甘さのほろほろ小豆。少し涼しくなってきている中で食べきれるかなと思っていましたが、思っている以上に匙がすすむ、すすむ……!うん、満足っ!
(かき氷は10月3日までとなっています。)
続いて、季節のお菓子と抹茶も頼むことにしました。(これも取材です!)
お菓子は季節ごとに変わるとのことなので、目を引いたかわいらしい黄色の『練り切り』を選びました……菊のモチーフなのでしょうか?抹茶も薄茶と濃茶を選べて何とも嬉しい気分です。
それでは、いただきます。
まずは誰もが目を引く、匙に盛られているこし餡……これがすごい!
何がすごいかというと、今まで食べたことがない滑らかさなんです。
ここまで餡と砂糖が一体化できるのかと驚かされる一匙に心が躍ります。
この季節のお菓子『練り切り』の名前を伺ったところ『菊慈童』とのこと……。調べてみると菊の露を飲んで不老不死になった仙人のことだそうです。九月九日の重陽の節句は過ぎましたが、新暦としてはこれからこそが菊の季節。お菓子で季節の移り変わりを感じるというのも、和菓子ならではの楽しみですね。
次にお伺いするときには、この極上の餡子をたっぷりと食べられるお汁粉かぜんざいを頼まなくては!な~んてしっかり次回の算段をつけている自分が……。
最後に薄茶をいただきつつ、心も胃袋も幸せになりました。
ちなみに今日(取材日:9月24日)は「七十二候」によると『雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)』にあたるのだとか。今はまだ夕立や台風も気になる季節ですが、もう少し涼しくなったら、ぜひお汁粉を食べに行きたいと思います。皆さんもいかがでしょうか。
<店舗情報>
Café竹早72
住所:東京都文京区小石川5-14-2
営業時間:10:00~16:00
定休日:隔週土、日、月、祝日
※臨時休業がありますので、事前に電話でご確認ください。
TEL:080-2247-4567
URL:https://www.facebook.com/pages/category/Coffee-Shop/Cafe%E7%AB%B9%E6%97%A972-312231412258010/
2020年9月25日
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