茗荷谷通信
株式会社システム科学の最寄り駅である地下鉄茗荷谷駅。 このコーナーでは、弊社に訪れた際にふらりと立ち寄れる茗荷谷周辺の見どころや歳時記をご紹介しています。
第9回 茗荷谷通信「文京区の富士山」
お正月まであと10日あまり。お正月と言えば初夢。「一富士二鷹三なすび」などと言われますが、皆さんは初夢でこの3アイテムを見たことがありますか?
私はと言えば…
① 富士山が見えない都道府県出身であった
② トンビにご飯を奪われた暗い過去がある
③ 個人的に茄子は好きではなかった
といった理由?で、どれも夢に出てきたことはありません。
やはり、事前にイメージトレーニングを積まないと、初夢に出てこないのでしょうか。
ということで! 我々取材班は初夢で富士山を見るためのトレーニングとして、今のうちに富士山を見ておこうということになりました。でも、富士山を見に静岡県や山梨県の方まで出向く時間も経費もありません。と、困っていると、会社の近くからでも富士山が見えるという情報が! 勢い立った我々取材陣は、早速「文京区から富士山が見えるスポット」の探索に出かけました。
富士見坂(文京区)
弊社前の春日通りを左(北西)にまっすぐ、お茶の水女子大学を右手に坂を上った先の交差点の左の下り坂…。 こちらが『富士見坂(護国寺富士見坂)』です。 全国各地で富士山の見える坂が『富士見坂』と名付けられているのですが、昨今の高層ビルの建造により、実際に富士山の見える坂は大分減ってきております。さあ、富士見坂にやって来たのですが…。 かつては富士山が見えたこの富士見坂ですが…この交差点の横断歩道の途中でしか見ることができず、ゆっくりと富士山を楽しむことはできませんでした。
少し話が変わりますが、江戸時代の関東では富士山信仰が流行り、こぞって富士山へ登りました。とはいえ、諸事情(出女の規制や金銭的負担)によって本物の富士山へ登りたくとも登れない人たちも多く、そこで人々は地元に富士山に見立てた『富士塚』と呼ばれる人工の山や塚を作り、そこに登ることで富士山登頂擬似体験をしていました。
ということで、取材班は富士見坂を下った先にある護国寺に向かいます。文京区護国寺にも、江戸時代の人々が富士山登頂体験をした富士塚があるからです。さあ、護国寺に到着!シルエットもどことなく富士山…『伊勢物語』では「なりは塩尻のようになむありける(形は塩を盛ったようである)」とありますが、言われれば富士山…です、かね。この富士塚、一見ただの岩を積んだものにしか見えませんが、登山を始めると、ところどころに『一合目』という登った目安が刻まれた石があり、頂上には小さな社があります。これはもう立派な富士山です! 本物の富士山は見られなかったけれど、富士塚に登ったので、きっと来年の初夢には富士山が! と小さく納得する取材陣でした(根拠なし)。
ちなみに、文京区のHPによると、冬の晴天の日は、同区にある「シビックセンター」25階にある展望ラウンジから富士山がハッキリ見えるとのこと。この展望ラウンジは無料で公開されているので、どうしても富士山の初夢を見たい方は是非、(事前に休館日と営業時間を確認の上)お出かけください。
※(実際の富士山を見たからと言って、初夢に富士山が出て来るとは限りません。念のため。)
護国寺
富士塚(護国寺)
さて、今年も「茗荷谷通信」をご覧いただき、ありがとうございました。来年も会社の近辺にある身近な情報をお届けしていきたいと思います。よろしくお願いします。それでは皆さん、よい初夢を!
2019年12月12日
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