茗荷谷通信

株式会社システム科学の最寄り駅である地下鉄茗荷谷駅。 このコーナーでは、弊社に訪れた際にふらりと立ち寄れる茗荷谷周辺の見どころや歳時記をご紹介しています。


第5回 茗荷谷通信 「何かがない駅」

弊社へお越しの際、丸の内線の茗荷谷駅を利用された方、何か物足りなさを感じなかったでしょうか? 茗荷谷駅のホームに停車中の電車、発車時刻になり、ブザーが鳴ってドアが閉まる……。 おや? アレが…ありませんね。他の駅にはあるのに、茗荷谷駅には、ない! ヒントは、高田馬場駅(鉄腕アトム)、鎌田駅(鎌田行進曲)、恵比寿駅(第三の男)、高円寺駅(阿波踊り)…。 そうです! 発車の際のメロディーがないのです! でも、どうして?

答えは茗荷谷駅は住宅街に隣接しているため。丸の内線は地下鉄ではあるものの、地上に出たり地下にもぐったりと忙しない路線。茗荷谷駅ではホームの中ほどから青空を見上げることができるくらい近隣の住宅との空間的距離が近いのです。ラッシュ時には数分おきに電車が出発するため、駅の近隣の方は朝から数分おきに決まったメロディーを何度も聞くことになってしまう……。そのため茗荷谷駅ではメロディーが導入されなかったのですね。茗荷谷駅は丸の内線の本線の中では唯一発車の合図にメロディーではなくブザーを使用しているのです。

駅ごとに違う発車メロディーを聞くことができないのはちょっと残念ですが、やはり周囲への環境に配慮することは大事なこと。茗荷谷駅には発車メロディーはありませんが、利用者の皆さんには「優しさと思いやり」という無音のメロディーが聞こえているのではないでしょうか。

2019年9月10日