科学の栞

株式会社システム科学の日々の活動やセミナー・研修会のご報告を綴ったダイアリーです。日常の小さな出来事から特筆したい出来事まで、弊社の現在進行形がここにあります。


RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)時代に生き残るには

巷ではRPAの導入が活発に進められて、人の仕事が自動化されるにつれて「将来自分の仕事が無くなるのではないか」という不安が増しているという話を聞きます。RPAは手続きが決まったコンピュータ操作を自動的に実行してくれる道具なので、いわゆる定型的な仕事を中心に行っている人が不安になってしまうのはよくわかります。

RPAに仕事を奪われないためにはRPAができない仕事、すなわち非定型的な業務を行えばよいということになりますが、非定型的業務というと企画計画系や研究開発系などの専門性の高い業務や、人と人とのコミュニケーションが必要な業務が中心となります。しかしながら、そのような専門性やコミュニケーション力を短期間に身に付けることが難しいのも事実です。

「やっぱりロボットに仕事を奪われる…」と悲観的になりそうになりますが、でも大丈夫です! もう一つ活路があります。それは、RPAが動くためには人間が手続きを教えてあげる必要があり、その作業は自動化できないということです。どの業務がRPAでできるかを特定してRPA化することは改善活動そのものであり、改善技術は比較的短期間に身に付けることができます。

会社を取り巻く環境が変われば仕事も変わるので、ロボットを作る仕事とメンテナンスする仕事はこれからも無くなりません。ということで、RPAを使う側になればRPA時代に生き残れるのです。RPAもAIも元々は人のためのテクノロジーです。RPAの導入は、あくまでも人を幸せにするものでなければならないのです。

2019年11月26日